わたし達について

『誰もがITやウェブを扱える社会の環境づくりを身近な人達から』

このビジョンをもとに、わたし達sbccは主に事業をされている方がウェブを活用することで、その方の事業活動を維持しながら、成長させるためのサポートに取り組んでいます。
 
そんなわたし達sbccが取り組んでいることをいくつかをご紹介すると、
 

  • 結婚相談所の会員向けの映像とウェブコンテンツの企画と制作サポート
  • 不動産会社の社内IT環境の整備・保守とウェブを活用した集客サポート
  • 学校の同窓会運営のための映像とウェブコンテンツの企画制作サポート

などがあります。

これらの活動のひとつひとつは、

  • 結婚相談所の登録会員の満足度と成婚率を上げたり
  • お部屋を探している人に最適な住まいを提供したり
  • 卒業生と同窓会の良好なつながりをつくったり

といった、それぞれのクライアントごとに多種多様な目的ですが、すべてに共通しているのが、それぞれのクライアントが目的を達成する手段にITとウェブを活用している点です。

そして、そんなITとウェブの活用のお手伝いをしているのがチームで活動しているわたし達、sbccということです。

わたし達について

sbccの始まり

 
それは、2009年のことでした。
 
イラストレーターを目指す無職の女性、デザイナーを目指すフリーターの女性、そして知り合いに騙されて独立に失敗したばかりのわたくし川村の三人が集まり、

“いまのわたし達に出来ることで社会に役立つこと”


は何かを考えてその時、身につけていたスキルで取り組める企業のウェブサイト制作の代行業を始めました。
 
サイト制作の活動を始めるにあたりテーマに掲げたのは、“価値ある商品・サービスを必要としている人へ届けるお手伝い”といったありきたりな内容ですが、企業のウェブサイトをつくる制作者としてのわたし達にはピッタリのテーマでした。。
 
そうやって始めたウェブサイト制作業でしたが、当時はいま以上にウェブサイト制作業を営む同業者が乱立していた時代で、どんなに頑張って営業しても、無名で実績も無いわたし達を相手にしてくれるところなど無く、苦戦を強いられることになります。
企業の公式サイト例
 
半年近く取り組んだウェブサイト制作業から収益が上がらないことに不安と焦りは大きくなっていきます。それでも、出会った相手の記憶に少しでも残るようにと、こだわって制作した名刺を使っての営業活動に取組んでいました。
 
その名刺というのが、イラストレーターを目指す無職の女性と、その友人達で同じくイラストレーターとして活動することを夢見ているイラストレーターの卵達が、名刺の持ち主を表す印象的なイラストを描いて、デザイナーを目指すフリーターの女性が最終的に仕上げた独創的な名刺で、わたしはそんな名刺を持って当時取り組んでいた、NPO法人でのボランティア活動を通じて様々なイベントに足を運び名刺交換をさせてもらっていました。
 
参加したイベントでお会いした相手にわたしが名刺を手渡すとだいたい4人に1人くらいの方からは、
 
「素敵な名刺ですね!」
 
とお声がけいただき、続けて、
 
「どこで作られたのですか?」
 
と聞かれるようになりました。
 
“自分達の制作チームでつくっているんです!”と答えると、
 
「良かったらわたしも作って欲しいです!」と言っていただけることも少なくなく、そんなやり取りからいつの間にか出会った相手の名刺の制作に取り組むようになります。
 
『名刺の制作』、結果的にこれがsbccで最初に取り組んだ事業活動になりました。
この名刺制作業がキッカケでわたし達は本来やろうとしていたウェブサイト業に取り組めるようになるのです、それは…

sbccの自分ブランド名刺

 
結果的に現在まで延べ2,865人の名刺をつくることになるこの名刺は最初、想像もしていなかった展開をみせることになります。
 

自分ブランド名刺

自分ブランド名刺

わたし達が制作した名刺は、『自分ブランド名刺』という名称で東京を中心に北海道から福岡まで広がっていきました。

一人一人に直接、対面や電話を通じてのヒヤリングをしながら制作を進めていくという、オーダーメイド方式の制作だったために効率が悪く、どんなに頑張っても一ヶ月間に制作出来る人数は限られていましたが、それでも、楽しみに待ってくれているクライアントが居ると思うことで、わたし達は情熱的に名刺制作に取り組んでいきます。

制作を担当しているのが、イラストレーターを目指している未熟な制作者だったとしても、彼女たちが情熱的に全身全霊をかけた一枚は適当に作られたその辺りの名刺とは全く違った輝きを放っていました。
 

人はなにかに没頭ぼっとうすると、見える世界が違ってくることがあって、そんな時、これまで気が付かなかったことに気付かされることになります。

“自己満足じゃない相手のために制作するという意義”

に気づき、わたし達は自分自身の世界の解像度が上がる瞬間をいまも感覚として残っています。

わたしをはじめ、自分ブランド名刺の制作に携わるまでの当時の仲間たちは、自分自身がつくりたいものをただ制作していただけで、そのために、自らの作品の仕上がりの良し悪しが分からずに制作技術が伸びず苦しんでいました。
 
それが、自分ブランド名刺の制作に携わり相手に視点を合わせて制作した物は、時に相手からは厳しいフィードバックを受け取ることもあったけど、それは新鮮で自分一人では決して気づけなかった様々な盲点に気づかせてもらったのです。
 
もちろん、厳しいフィードバックに辛い気分になったこともありますが、そこを乗り越えたことで自らのからを破るいい機会になりました。
 
名刺の制作者もウェブサイトデザイナーも音楽家も映像作家も、何かを作り出す“クリエーター”の多くは、最初は自己満足で制作に取り組んでいて、そこに対象となる相手が現れて様々なフィードバックを投げかけてくれる機会に恵まれることがあります。
 
それは、時に辛辣しんらつな言葉だったりしますが、そういった言葉を真摯しんしに受け止められるかどうかで器の大きさが決まり、受け取ったことを自らのかてにしていけるかどうかで人間の成長って決まると思います。
 
とにかく、そんな想いで制作を続けたsbccの自分ブランド名刺を使ってくださっている方々が名刺交換をした相手もまた同様に自分ブランド名刺にかれる人が少なくなく、人から人へと口コミが広がり制作依頼が増えていったのです。
 
こんな風に言うと、“そうか…すごい名刺なんだね…”と思われるかも知れませんが、あれほど口コミが広がったのには単にイラストが良かったとかデザインが優れていたわけではありません。
 
なんの実績も持たない、未熟な制作者だった素人同然のわたし達がつくったモノでしたので、中には酷い仕上がりのモノもありましたから。
 
では、何故?あれほど広がったのか?

そこには大きな理由があったのです。それは…

自分ブランド名刺

自分ブランド名刺


当時のわたし達は、この自分ブランド名刺の制作というサービスの価値がわからず、価格設定など何も考えずに動いていたのです。何故なら、もともとサイト制作をメインの事業に考えていたため、名刺の制作は多くの場合は無料、あるいは厳しい時は印刷料金のみを受け取って制作をしていました。つまり、

“自分ブランド名刺の制作はビジネスとしては全く機能していないボランティア活動だった”

のです。

この“ほぼ無料”というのが、自分ブランド名刺の制作依頼数がどんどん増え続けた理由だと思っています。
 
考えてみてください…
 
誰でも、無料やわずかな印刷料金のみで自分自身のために制作者が心を込めて名刺をつくってくれるとなると、“とりあえず頼んでみるか…”となるものでしょう。
 
わたし達は自分たちが作り出したそんな状況下で、自分ブランド名刺の制作案件数が増え続けて忙しくはなるけど、制作すればするほど赤字を抱えて生活がどんどん苦しくなっていったのです。
 
でも、ある日予想だにしていなかった事態が起こることになります…
 

自分ブランド名刺からウェブサイト制作の依頼につながる

 
約1,000人ほどの自分ブランド名刺の制作を終えたあたりからお金にならないとわかって、一緒に制作に取り組んでいた制作者の多くが制作の現場から離脱していきます。
わたしはそんな彼女達を引き止めることも出来ず、ただ呆然と見送るしかありませんでした。
何故なら、わたし自身も疲れ果てていて、

“好きな事をやっている自覚はあるけど、お金にならないからどうすればいいのかわからない…”


そんなモヤモヤした気分をずっと引きずっていたのです。
 
しかし、そんなわたしの都合などお構いなく制作依頼は次から次に入ってきます。そして、受けた以上期待に答えようとする・・・そんな悪循環に言葉にならない苦痛を感じ続けていました。
 
いま振り返ると、当時のわたしを含む誰もビジネスというものを理解していなかったのです。

ただ、あの時は、身につけていた技術と溢れる情熱だけで、社会の役に立つことに取り組もうという…いや、それはもはや建前になっていて、本当は自分自身の能力を証明したかっただけなのかも知れません。
 
しかし、そんな日々が一転する出来事が起きます。
キッカケは自分ブランド名刺をお使いになっているクライアントからの何気ないひと言でした。

「これからつくってもらう名刺にサイトのアドレスを載せたいんだけど、誰かウェブサイトつくってくれる人、知りませんか?」

即座に、

「よろしければ、わたくしがつくります。」

そう答えていました。
わたし達のウェブサイト制作業に光が差した瞬間でした。
 
そう考えると…
 
ウェブサイトを制作しているところ

もともとウェブサイト制作業を軌道に載せるために、出会った相手に顔と名前を覚えてもらうために、制作していたインパクトの強い名刺に注目が集まり、いつの間にかその名刺制作業がメインになって、そこにウェブサイト制作業がつながっていったという、この巡り合わせ。
 
物事って何がどういうタイミングで好転していくのかは本当にわからないものです。つまり、ボランティアで名刺制作をしていたことが実は未来へつながる道筋だったということです。
 
全ての行動には何か意味が生じるものなんだ…と実感したのを覚えています。
 
この一件が引き金になり、これまで名刺の制作を担当させていただいた方々へも個別に連絡して、ウェブサイトの新規制作やリニューアルをお勧めしたところ、複数の方々からサイト制作のご依頼をいただいたのです。

“これで、ウェブサイト制作業も盛り上がるぞ!”

そう思ったのもつかの間、そんな興奮もすぐに冷めてしまうことになります。それは…
 

ウェブサイト制作業が行き詰まった

“事業活動をするのであればホームページを持っているのは当たり前”

そんな風潮が世の中をおおい、事業活動にはホームページ、つまりウェブサイトを開設することが当たり前になり、そうなるとそのような需要に対して供給する側のサイト制作業者も乱立して、このマーケットは激戦区になっていました。

激戦区のマーケットに起こり得る現象は、価格は安く、品質は高く、納期は短く、そして客の要望には何でも応える…そんな価格競争と無理難題がまかり通る混沌とした状態になっていくのです。
 
当時のウェブサイト制作の市場価格を調べて、提供できる技術、価値を考えて適切だと思う価格設定を行いサービスを提供していったのですが、クライアントの望むものがつくれないといったジレンマに陥ります。
 
これは、ずっと後になって本当の意味を理解出来たことですがウェブサイトをつくるには、次の3つの段階を踏むことになります。

  1. 基本となるコンテンツを企画する
  2. 文章や画像やイラストや映像などを使いコンテンツをつくる
  3. つくったコンテンツをレイアウトを整えてサイト上で表現する

ということです。

いま、思えば当たり前のことなのですが、当時のわたしは3番目の“つくったコンテンツをレイアウトを整えてサイト上で表現する”、つまり、クライアントに用意してもらった文章と画像、それにフリー素材と言われる画像を使ってHTML(エイチティーエムエル)とCSS(スタイルシート)というウェブサイトを形成する言語を使ってウェブサイトとして整えるという技術的な側面しか見えていませんでした。

html
 
でも、クライアントが望むウェブサイトをつくるためには、それだけではダメだったのです。

最初の基本となるコンテンツを企画する段階が最も重要で、次いで画像やイラスト、動画などを使ってコンテンツをつくって最後に、つくったコンテンツをレイアウトを整えてサイト上で表現するといった、手順をちゃんと踏んだ上で、そこからサイト運営を継続していくことが求められていたのです。
 
つまり、基本となるコンテンツの企画も立てずに、そのコンテンツをつくることも考えずに、適当な素材を寄せ集めてウェブサイトをつくっても、クライアントが望むようなウェブサイトが出来るはずもないのです。
 
少し考えればすぐに分かることですが、クライアントはウェブサイト用のコンテンツを時間的にあるいは技術的に自ら制作出来ないから、わたし達に依頼していただいているのに、そんな大切なことを当時は全く理解していませんでした。

“ウェブサイトをつくるということは、ウェブサイトの中身であるウェブコンテンツをつくるということ”

なのに、そのことに意識が向いていませんでした。

結果、当時制作したサイトのほとんどが既にあるクライアントの会社情報などを並べただけの会社情報のデジタル版になっていました。
 
当然、クライアントは首をかしげる結果になりサイト制作業は行き詰まってしまいます。

“デザイン的な基本スキルは身につけていたし、HTMLやCSS,PHPといったウェブサイト制作に必須なスキルも持っている、だから綺麗でカッコいいウェブサイトをつくりたかった”

あの頃はそんな想いでいました。しかし、そういった想いはクライアントの意向を無視していた独りよがりな想いでした。
 
サイト制作業は完全に先が見えない状態におちいいったことで、わたし達の間には亀裂きれつが生じ、それぞれ別々の道を歩き出すことになります。
 

事業者として生き残っていく為に選んだ道

“意識を内側に向けるか、それとも外側に向けるか?”

年齢も育ってきた環境も持っている才能も違う人間同士が特定の目的に向かって進む過程で、それぞれの意見がぶつかり合うことはよくあることです。そんな時こそ全員を取りまとめるリーダー格の人間が居て、そのリーダーが進むべき方向をしっかり見据えて先頭に立って進んでいく…
 
わたし達がそんな理想的なチームだったら、もっと違った結果になっていたのかもしれません。
リーダーシップ
 
あの頃は、ただ“イラストを描きたい”、“デザインがしたい”、“とにかく自分の腕で食っていきたい”といったそれぞれ“やりたいこと”がある人間同士がたまたま同じ場所に集まって『自らが持っている技術を使って社会の役に立つことをやる』といった目的を掲げて進み始めてみたら、たまたま上手くいっただけ・・・
 
物事が上手く進んでいた時には見えないものですが、目の前の大きな壁が現れて、その壁を超えないと次のステージに進めないという状況になった時にそれぞれの価値観が浮き彫りになることがあります。
 
“チームとして成長しないと先には進めない”ことは誰の目にも明らかでした。

“では、どうすればチームとして成長することが出来て、目の前の壁を超えられるか?”

このことを考えた時、ひとつの重大なことに気が付きました。それは、意識を内側に向けているか、それとも外側に向けているか?ということです。
 
どういうことかというと自分自身がやりたいことだけに意識を向け続ける、つまり内側にだけ意識を向け続けることで自分だけは、ある意味では幸せを感じることが出来るかもしれません。

ですが、それは他者からしてみると独りよがりの自己満足な到達点に辿り着いているようにも見えます。
損益を考えない芸術家であれば、それで良いのかも知れません。
 
イラストレーターやデザイナーの中には、そういった芸術家志向の方も少なくなく、“自分自身がつくりたいものだけをつくる”という思考で創作活動をしている人も少なくありません。言わば、芸術家志向というものです。もちろん、そうやって制作した作品が世の中に認められて、売れるようになり収入につながればそれは素晴らしいことです。
 
歴史に残っていくものってそうやって生みだされたものがほとんどでしょう。
 
つまり、自分自身の才能を信じて取り組み続ける…これって実に甘美な響きに聴こえます。
 
 
ですが、この時点でのわたし達は芸術家ではなく、クライアントの為に名刺やサイトをつくる制作者であり、同時に事業家でもありました。
 
事業家は損益を考えずに、相手であるクライアントのことを考えずにただ意識を内側に向けた状態でつくりたいものをつくっていくことなど出来るはずがありません。しかし、損益だけを考えて、相手であるクライアントが望むものだけをつくることも自我を持った制作者には難しいことです。
 
実は、自分ブランド名刺の制作をしていた頃からこの課題を抱えていましたが同時に理想的な解決策も見えてはいたのです。それは、

“自分自身がつくり出すモノが相手(クライアント)が望むモノが同じになればいい”

ということです。

例えば、iPhoneはスティーブ・ジョブズがつくりたかった魔法のアイテムで、それは世界中の人々から望まれるアイテムになったという具合に。
 
でも、スティーブ・ジョブズがiPhoneをつくっている、その真っ最中はそんな結果、つまり世界中の人々から望まれるアイテムになるという結果なんて誰にも、スティーブ・ジョブズ本人にもわからなかったはずです。
 
ただ、そうなると信じて取り組んでいたことだと思います。
 
だから、つくりたいものをつくればいいという考え、でもクライアントがNoを突きつけてくれば、それはお金にならない、そうなると明日食べるご飯を買うお金や住んでいる家の家賃が支払えない…そうなると制作の仕事は続けていけない…
 
そんな葛藤かっとうをずっと抱えていたのですが、ウェブサイト制作業で、クライアントが望むものがつくれないといった壁にぶち当たった時に、一気に表面化したのです。自分ブランド名刺とウェブサイトの制作で一定のクライアントを抱え、新たな案件も入りだした矢先のことでした。
 
そこから、わたし達は何度も話し合いを重ねて、出た結論はそれぞれが別々の道でそれぞれの事業活動に取り組むことだったのです。
何度も話し合いを重ね
 
“自分ブランド名刺の制作”を引き継ぐメンバー、“サイトの制作”を引き継ぐメンバー、それぞれがクライアントには迷惑をかけないように最大限の配慮をしながら進めていきました。
 
東京の池袋の8帖のワンルームマンションを拠点に多くは自宅で制作活動をしていたわたし達の長かった旅はここで終わりを告げました。
 
時は2012年の12月の暮れのことでした。
 

世の中は動画の活用に意識が向いていた

 
YouTubeが世の中に広がり始めた2013年の初めに新しいメンバーを迎えて、改めてsbccとして事業活動に取り組むことになります。
 
といっても、名刺制作でもサイト制作でもなくメインに選んだのは“映像制作”でした。
 
実は2009年の初めから、いつかはちゃんと事業にしたいと思いつつ趣味で映像の撮影と編集をしてきていたので、この機会にと思い切って事業として取組んでみたのです。そして、奇跡的なことが起きました。

“映像制作始めたんです!と公言しただけで、多数の案件をいただくことに”

これは、市場で映像を活用することが求め始めた時期だっただけでしたが、わたし達にとっては幸運でした。
 
そんな機会を逃さずに、どんどん新しい映像制作の技術を身につけて様々な制作案件にチャレンジしていきました。
映像の編集中

いままでは、主にボランティア活動をしていたNPO法人で無償で撮影をさせていただき編集をして納品していたので、自分自身がつくりあげる映像コンテンツの品質はどうかなどあまり気にはしなかったのですが、ちゃんと対価をいただいての制作になると話が違ってきます。
 
クライアントに満足していただけるような映像コンテンツをつくるために、Amazonで映像編集の書籍から撮影の方法などが記された書籍を片っ端に購入して読み漁っていきます。
 
この時期は意識を外側だけではなく内側にも向けて、クライアントが満足していただけるもので、自らがつくりたいものが重なるようにじっくり調整していきました。

その事が幸いしたのか、駆け出しの映像作家にはありえないような様々な種類の映像制作の案件をいただけることになっていきます。

「これから映像制作の仕事をいっぱい受けていこう!」

そんな風に思った矢先、一番見たくない現実を見せつけられることになります。
 

学校の卒業記念のDVD制作や事業家のセミナー映像制作を手掛けるも…

 
東京都立川市にある高等学校が少子化の影響で廃校することになり、学校の思い出がつまった記念のDVD制作が新しいチームで取り組んだ最初の案件になりました。
 
多くの時間と労力を使って、当時のわたし達が持てる技術と労力を使い、クオリティの高い成果物を仕上げることが出来て、クライアントから高評価をいただけました。
東京都立北多摩高等学校同窓会メモリアルDVD
 
そこから、ひとつひとつの案件に手を抜くことなく真剣に取り組んでいった結果、ご褒美として更に多くの案件をいただけるようになり、映像制作業は軌道に乗ることになります。
 
それでも、大きな不安がありました。
 
それは、わたしのような映像の学校に通ったことが無く、映像制作会社に勤めていた経験が無い者にも高性能なパソコンとソフトウェアがあり、独学で勉強すれば映像制作を仕事に出来るということは、それは努力すれば誰でも出来てしまうということです。
 
そんな不安を裏付けるかのように世の中のスマートフォンの機能はどんどん進化していて、簡単な映像制作が手軽に出来てしまえるようになっていました。
 
これがわたし自身が最も見たくない現実でした。
 
それでも、映像制作の仕事をしている以上は目を背け続けることは出来ないので、

“いまが映像制作を仕事として請け負える最後の時期、だから次の一手を考えておこう!”

そう考えられるようになっていたのです。

名刺制作からウェブサイト制作、そして映像制作へと事業活動を進化・発展させていく過程で事業家として少しは成長出来ていたのかも知れません。
 
悲観的に考えることなく次を見る次を考えるということで、いまこの瞬間を生きることに意識が向けられるようになっていました。

それでも、衝撃的なシーンを目の当たりにすると動揺どうようを隠せない自分がいたのです。
 

スキルを磨いても磨いてもテクノロジーの進化の前にはひれ伏すしかない

“この世界では、どれだけ映像制作の技術を磨いても意味がないかも…”

ある日、客先に出向くために地下鉄を待っている時のホームで、高校生がスマートフォンのアプリを使ってYouTube用の映像編集をしているところを目の前で見てしまったのです。
地下鉄を待っているホームで
 
他の人に取っては、高校生がスマートフォンを操作している何気ない日常のシーンだったのかも知れませんが、あの日のわたしにとっては、情熱を傾けて取り組んでいることが高校生の手のひらで電車を待っている間に行われている些細なことのひとつと同じだったということに気付かされたそんなシーンだったのです。

この時、はっきりと“映像制作”の分野で進んでいくことを止める決心をしたのです。

 
そこからは、まだ残っている案件と継続している案件を細々とこなしつつ、意識は次の段階へ向かっていました。
 
当時は活動の80%の時間と労力を映像制作に充てていて、残りの20%の時間と労力を知り合いの会社のウェブサイトの更新やサーバーの管理、日常業務におけるITのサポートに使っていました。
 
そこで、80%の時間と労力を割いていた映像制作の仕事をほとんどしなくなったので、20%の時間と労力を費やしていたITサポートの仕事量を増やすことに注力し始めました。
 
そしてあることに気づきます、それは…

『世の中の多くの事業者はすぐ近くでITやウェブの活用を手伝ってくれる人を求めている』

ということに。
 
これは、ある意味驚きでした。
いままでは、ずっとこんな風に思っていました。

「テクノロジーがこれだけ進化したから、わたし達人間もそれに合わせてテクノロジーを使えるようになっているはず…」

だと。
 
でも、これは大きな間違いでした。
 
テクノロジーが進化するように、わたし達人類が進化することなどあり得なかったのです。
 
言い換えれば、テクノロジーが進化すればするほどに、わたし達人類の多くはテクノロジーの進化について行けずに取り残されていくことになっているということです。ここに大きな課題があることに気づき、これからはこの課題の解決に時間と労力を割いていくことに決めて取組み始めることにしたのです。
 
その課題とは…
 

テクノロジーの恩恵を受けている人と受けられていない人

 
1997年にアメリカで暮らしていた時に初めてインターネットと出会い、日本に帰国した後にプログラマー、企業のテクニカルサポートの人材育成・派遣、ウェブコンテンツの企画・制作に携わり、その後に独立の道を歩みます。
IT系の仕事を会社でしている

そういった経緯からわたし自身はIT系の仕事をずっと続けてきたため、存分にテクノロジーの恩恵を授かることが出来ていたと思っていたので、世の中のテクノロジーの恩恵をほとんど受けられていない人達のことが見えなくなっていました。

ウェブサイト制作業をしていた時も、映像制作業をしていた時も、取引をしていたクライアントに対して相手は一定レベルのITリテラシー(情報通信技術を扱える能力のこと)が備わっている前提でやり取りをしていました。

ですが、いま思えば随分と相手を混乱させてしまっていたみたいです。

少し考えてみると当たり前のことですが、相手はウェブサイトをつくれないから、映像をつくれないから依頼をしてきているわけです。
そんな相手に対して、わたしは心のどこかでこんな風に考えていたのかも知れません。

“そんなことも知らないの?”

大きな間違いを犯していました。

いつの間にかわたし自身が持っている技術だけで相手の課題を解決しようとしていたみたいです。
ウェブサイト制作業をしていた時は特にこの持っている技術だけで相手の課題を解決しようとする愚行を犯していました。

ウェブサイトをつくるためのHTMLやCSSといった言語をどれだけ駆使しても、最新のサイト構築プログラムを取り入れてもクライアントの課題が解決することなどありません。

このことにやっと気づいたのです。

では、クライアントが本当に困っていることは何かというと…

決して技術では解決しない事業者が本当に困っていること

“課題は、クライアント一人一人によって様々、だから寄り添って解決策を考えていくことが大切”

です。

つまり、課題はクライアント一人一人によって実に様々で、それは集客の問題だったり、独自のサービスをつくることだったり、既存顧客のフォローだったり、人材の育成だったり、人材の定着だったり、人材の新規採用だったり、課題はクライアントの業種業態によって実に様々であるということです。

そういったそれぞれの課題は決して、ITの技術を振りかざして解決するものではありません。

“事業活動とは、ビジネスとは相手の課題を解決すること”

この大前提に立ち返った時、たしかにクライアントの課題解決にIT技術は役に立つ面もあるかもしれない、だけど、それがすべてじゃないということ。

単なるウェブサイト制作業や映像制作業から距離を置いた時にこんな当たり前のことに気づくことが出来たのです。

そこからはこれまで取り組んできた独自の名刺制作、ウェブサイト制作、映像制作から得たスキルや知識を整理しながら、これからsbccとして取り組む新しいサービスをつくり、マーケティング活動を始めます。
商品開発とマーケティング
 
具体的には、これまでウェブサイト制作や映像制作の時にクライアントに対して行ってきた、ウェブや映像を活用して集客する手法や既存顧客のフォロー、新サービスを生み出す方法など、ひとつずつ掘り下げ、内容を濃くしてノウハウとしてまとめていきました。
 
クライアントの課題は様々ですが、ウェブや映像を活用した課題の解決策は共通点があり、それらをクライアントがわかるように伝えること、そして実際にクライアント自身が実践出来るようにしていくことがこの新しいサービスの基礎になりました。
 

これは、sbccの活動を始めた頃から抱いていた、

“価値ある商品・サービスを必要としている人へ届けるお手伝い”

をまさに具現化出来ることであり、これまでの紆余曲折うよきょくせつを経て形が見え始めたのです。

再スタートのための新しいサービスのリリースの準備がようやく整った、2020年春…

世界で大混乱を招く、あの事件が起きます。

コロナ・ショックで原点回帰

“多種多様なクライアントの課題をウェブや映像を活用して解決するにはマンツーマンのサービスが欠かせない”

これまでの経験を活かして、新たに取り組みを始めたのが、ウェブや映像の活用方法を個々のクライアントの状況に合わせてマンツーマンでの提供が出来る環境を提供していくことです。
マンツーマンでのサービス

ウェブや映像の活用方法は多くの様々な書籍が出版されている上、ネット上にも無数の情報が存在しています。
 
ですから、情報としては実践しきれない程に得られますが、これこそが問題で、情報が溢れすぎているためにどの手法が自分自身にとって有効で価値があり、そしてスキル面で実践出来るのか?を多くの人は見極めることが出来ていません。
 
もちろん、得られる情報を片っ端から試していき、その中から自分自身が楽に取り組めるようなものだけを残すといったやり方もあるとは思いますが、“自分自身が楽に出来るやり方=望む効果が得られるやり方とは限りません。”むしろそうではないケースのほうが多数でしょう。
 
そのため、多くの特に事業者はウェブや映像を十分に活用出来ないままでいます。
 
そんな事業者の手助けをするというのが、sbccが新たに取り組み始めた事業ですが、2020年春から始まった新型コロナウイルス感染症が世界を騒がせ、わたし達はまた立ち止まることになります。
 
ですが、今回のこの新型コロナウイルス感染症による世界の変革は、わたし達がこれまで立ち止まってきたどんな出来事とも状況が違っていて、まったく先行きが見えない状況下に放り込まれた感じがあります。でも、あまり悲観的には考えていません、何故ならこれまで何度も壁にぶち当たってきてその都度、何とか乗り越えて来たという自信があったからです。
 
なので、思いがけず生まれた時間を使って、これからの世界が求めていることをじっくり見極めていきます。
 
一人一人とやり取りをしてじっくりクライアントの課題を解決しようとすると必然的に提供価格が高くなってしまう…
提供価格が高くなると、サービスを購入できるクライアントは限定されてしまう・・・
独立起業する人が増えている中で安価でマンツーマンでの対応が出来る方法はないだろうか…
コロナ・ショックでこの世界のことわりが大きく変わる・・・
これまでの延長線上で考えるな、未来から現在を見て考えろ・・・
 
そして、出した結論は…

いま、この世界が本当に求めていること

“最高でなくていい、最適なサービスを提供すること”

これは昔、在籍していたウェブコンテンツの企画会社の社長が言っていた言葉です。

その会社はインターネット黎明期に先駆けてプロバイダー事業をマンションの一室の押入れにサーバーを置いたところから始めたらしく、サービスを継続的に提供するために様々な手を尽くした挙げ句、NTTやソニーといった大手がプロバイダー事業に乗り出し資本力で到底太刀打ち出来ない状態になったそうです。
 
そんな時、ユーザーに対して最高のサービスは提供出来ないけど、いまユーザーが何を求めているかをいち早く察知して最適なサービスを提供することを理念に掲げて、他の会社がどんどん潰れて消えていっている中、いまも生き残ってサービスを提供し続けています。
 
確かに、わたし達が求めているのはいつもいつも最高のサービスではないはず・・・
 
例えば、旅行に出かけて、その土地の一番高くて最高のサービスを提供してくれるホテルに泊まることは人生で数回はあってもいいかも知れないけど、いつもいつもそんなホテルに泊まるわけにはいかないでしょう。

仕事の出張で行った先で、遅い時間にチェックインして早い時間にチェックアウトする状況の寝るだけのためのホテルにそんな最高レベルのホテルは無意味です。

コンパクトにシンプルにシャワーを浴びることが出来、ゆっくり眠れるベットがあればそれで十分だと思います。
ビジネスホテルの一室

この、“最高でなくていい、最適なサービス”というコンセプトは他のサービスにも当てはまります。
 
このフレーズを思い出した時に出した結論が、

“クライアントのウェブの活用を最適な形で手助けするためのサービス”

言葉にすると、簡単ですが実際にウェブの活用をサポートするための最適なサービスというのはかなり難しい…
 
何故なら、多くの人は自らの事業活動にとってウェブや映像の最適な活用方法があまり見えていない状態なのに、それを他人が手伝おうとするわけですから。
 
ですが、いま多くの事業者が求めているのはこういった、自分用にカスタマイズされた最適なサービスだと思うのです。
 
だからこそ、わたし達sbccがこの多くの事業者が求めている、この自分用にカスタマイズされた最適なサービスを提供したいと思ったのです。そうすることで、クライアントの課題が解決してクライアントの先にいるクライアントもハッピーになることを考える・・・
 
では、そんなサービスを本当に提供出来ることは可能なのかというとになりますが…

この先の時代を共に生き抜く為にいま取り組んでおくこと

 
クライアントが抱える事業活動の多種多様な課題をウェブを活用することで解決するためには、

“まだ見えていないクライアントにとって最適なウェブ活用方法を提供してサポートしていくこと”

これに尽きます。

そして、事業者が自らの事業活動にとって最適なテクノロジーを選び扱えるようになることが、この先の時代を生き抜いていくひとつの指針になります。
 
そして、そのサポートを行う人にはウェブ活用法のスキルだけではなく、クライアントの事業活動についての深い理解が欠かせないでしょう。何度もコミュニケーションを交わし、相手の考えを理解出来た上で自身を信頼してもらって、初めてウェブ活用サポートのスタート地点に立てるというものです。
 
もちろん、このステップを順に踏んでいくことが一番いいと思います。
5年、10年かけてクライアントを理解して信頼を得て、最適な課題解決策を一緒に考えて講じるというのは最高な取り引きでしょう。

だけど、いまこの瞬間も世界は変わり続けています。
世界は変わり続けている

クライアントもそんなに待ってはいられないでしょう。
明日の売上、利益を求めていくことが求められる厳しい世界になっていくことは間違いありません。

そう考えた時に、

“既にクライアントと信頼関係を築いている人がウェブ活用サポートを提供すればいいのではないだろうか?”

という考えが浮かんできました。

そしてわたし達sbccは、

“ウェブ活用サポートを行う方々のサポートをすることでより多くの事業者のお役に立てるのではないだろうか?”

このスキームで動けばクライアントはもちろん、ウェブ活用サポートを行っている人にとっても課題の解決になる可能性は高い。

これまでは、sbccがダイレクトにクライアントの課題解決に取り組んで来て、それは上手くいっていました。
ですが、sbccが直接対応出来る範囲は限られています。
 
だから、sbccのサポート内容をもとにしてクライアントにサービスを提供出来る人達を育てることが、次のわたし達が取り組むことだと考えたわけです。
 
幸いなことに、コロナ・ショック後の世界は多くの人達が再スタートを切らざる得ない状況になっていて、新しい物事に取り組みやすい環境が整って来ています。
 
いまがその時だと思っています。

『誰もがITやウェブを扱える社会の環境づくりを身近な人達から』

そんな世界はもうすぐそこです。

sbccの事業活動の根底にあるもの


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