sbccを知る
事業のそばに、ITを支える人がいる安心を。
どれほど優れた技術やサービスを持っていても、それを仕事として活かしていくには、さまざまな環境や仕組みが必要です。
メール、ホームページ、パソコン、インターネット、日々の仕事で使うITツール。今では、これらのIT環境が事業を支える大切な基盤になっています。
しかし、ITに詳しい人が身近にいないために、トラブルや設定、管理に時間を取られ、本来の仕事に集中できない事業者は少なくありません。
sbccは現在、個人事業主や小規模事業者のための「ITサポートデスク」として、日々のIT環境の整備・管理・改善をお手伝いしています。
では、私たちはなぜ、この仕事に取り組んでいるのでしょうか。
その理由は、これまでの活動の中で出会った人々と、そこで経験してきた出来事の中にあります。
中でも、ある共通点に気づいたことが、今の仕事の大きな原点になりました。
これまでの取り組み
2007年困っている人を助けるところから
sbccにつながる活動の始まりは、2007年9月です。ネットショップを始めた個人事業主の方々に向けた、専属のITサポートを、オンラインで行っていました。
当時は、今に比べて多くのパソコンの性能が低い上に、通信環境も今ほど整っていませんでした。光回線を利用できる人は一部に限られ、スマートフォンも普及していない時代で、つながる環境は人によって大きく異なっていました。
そのため、オンラインでつながり続けること自体が難しく、サポートの途中で画面がフリーズしてしまう、通信が途絶えてしまうといったことが、頻繁に起きていました。問題を確認し、解決するだけでも、多くの時間と労力が必要でした。
そんな状況で、知り合いが始めた出張パソコンサポートの事業にも関わるようになりました。ただ、始めたばかりということもあり、料金体系や収益の仕組みが十分に整っていなかったことから、ほとんどボランティアとして取り組んでいました。
この時期は、ただITに困っている人を助けていた日々でした。
2009年一枚の名刺から、仕事の世界が広がった
人との出会いを増やし、つながりを築くこと。そして、自分たちの仕事や実力を知っていただき、少しずつ信頼していただくこと。
事業を始めたばかりの私たちにとって、まず必要だと考えたのは、そうした人との関係づくりでした。
当初は、ホームページ制作の仕事を広げようとしていましたが、実績や知名度が十分にない段階で案件を獲得するのは、簡単ではありませんでした。そこで考えたのが、もっと小さな仕事から始められないかということです。
費用の負担が少なく、依頼しやすい。そして、私たちにとっても、制作を通じて仕事の質を知っていただける。そんな入口として選んだのが、オリジナル名刺の制作でした。
当時一緒に仕事をしていたデザイナーやイラストレーターの技術や表現力を活かせる仕事をつくりたい、という思いもありました。
2009年1月、こうしてオリジナル名刺の制作がスタートしました。同年4月には、6人目の名刺制作をきっかけにNPO法人とのつながりが生まれ、6月頃からは講座の撮影やDVD制作など、映像制作の仕事にも関わるようになっていきました。
一枚の名刺を入口とした人とのつながりが、それまでは想像もしていなかった仕事へと広がっていったのです。
2009年9月9日、sbccとして正式にスタートしました。
当初から、映像制作やITサポートを柱とする事業計画が完成していたわけではありません。人とのつながりを通じて、必要とされる仕事が少しずつ広がっていきました。
それは……
2010年後半〜2012年成功している経営者のそばにいた、ITの専門家たち
2010年の後半から2012年末にかけて、私たちはNPO法人の活動や運営に集中的に携わっていました。セミナーやビジネス塾、各種イベントの企画・運営など、さまざまな活動にボランティアとして関わる中で、多くの事業者や経営者の方々と出会う機会がありました。
自ら事業を立ち上げて成果を上げている経営者や、独自の技術やサービスを持って活躍する起業家の方々もいました。
そうした方々と接し、仕事の進め方や事業を支える環境を知る中で、私たちは一つの大きなことに気づきました。
成功している経営者のそばには、IT環境を支えるプロフェッショナルがいる。
少なくとも、その頃に出会った、事業を成長させている経営者の方々には、例外なくと言ってよいほど、身近にIT環境を支える専門家がいました。
経営者自身が、メールやホームページ、パソコンやネットワーク、さまざまなITツールのすべてを理解して管理しているわけではありません。必要な技術を持つ人がそばで支えることで、IT環境が整い、それぞれの事業に合った形で活用できていました。
だから経営者は、新しい企画を考える、クライアントと向き合う、商品やサービスを磨く、そして事業を成長に導くといった、本来取り組むべき仕事に力を注ぐことができていました。ITのことに多くの時間を費やすのではなく、必要な部分を専門家に任せながら、事業を前へ進めていたのです。
この経験は、私たちにとって大きな気づきになりました。事業の成否がITだけで決まるわけではありません。
しかし、どれほど優れた技術やサービス、事業への想いがあっても、それを支えるIT環境が整っていなければ、本来の力を十分に発揮できないのではないか。反対に、身近にITを理解し、必要な対応を任せられる人がいれば、事業者はもっと自分の仕事に集中できるのではないか。そう考えるようになりました。
ITに詳しい人がそばにいる環境は、一部の成功した経営者だけの特別なものでなくてもよいはずです。
社内に専任のIT担当者を置くことが難しい個人事業主や小規模事業者にも、そのような支えがあれば、事業の可能性をもっと広げられるのではないか。このときの経験と気づきが、現在のsbccのITサポートデスクにつながる大切な原点の一つになっています。
2012年頃身近な事業者のIT環境を、継続して支える仕事へ
この時期は、映像制作が事業の中心になっていました。
その一方で、友人が経営する会社など、限られた取引先に対して、ITサポートを提供していました。メールの設定や管理、ホームページやサーバーの運営・保守管理、パソコンの設定やトラブル対応、各種ITツールの導入や使い方のレクチャーなど、日々の仕事で必要になるIT環境を支える仕事です。
ITの課題は、一度解決したらすべて終わるわけではありません。新しい機器を導入したり、利用するサービスが変わったり、事業が成長したりすることで、必要な対応も変わります。
だからこそ、困ったときだけでなく、普段から、トラブルや課題が起きないように運営・管理・保守を継続することと、相談できる関係性を築いていくことに意味があります。
こうした支援先は、少しずつ増えていきました。映像制作を主な仕事としながらも、その傍らでは、現在のITサポートデスクにつながる継続的な支援を続けていたのです。
映像を納品した、その後にも課題があった
映像制作の仕事では、撮影・編集した映像を完成させ、クライアントに納品します。しかし、映像が完成したからといって、必ずしも事業の成果につながるとは限りません。
たとえば、講座やセミナーの映像を制作しても、それをクライアントはどのようにエンドユーザーへ届けるのか?どこで公開するのか?販売するにはどのような仕組みが必要なのか?そうした部分で困っているクライアントも少なくありませんでした。
ホームページに映像を掲載したい、インターネットで配信したい、販売するための仕組みを用意したい、販売後のサポートができる会員サイトを作りたい。そのような相談を受け、映像を納品した後にも、ITツールの使い方を説明したり、設定や運用を手伝ったりすることが、少なくありませんでした。そして、それらすべては、特別な対価をいただかずに支援していました。
私たちは映像を制作する立場でありながら、映像を作ることと、その映像を実際のビジネスに活かすことは、別の課題なのだと感じる経験を重ねていました。
2020年映像を作ることと、活用できることの違い
2020年、新型コロナウイルスの感染拡大によって、映像制作の仕事を取り巻く環境が大きく変わりました。それは、セミナーや学校行事などが相次いで中止となり、新規の撮影案件がなくなったことでした。
一部の映像編集業務は残っていたものの、それまで主な収益源だったビジネスのセミナーや、学校の卒業式などの記念撮影といった映像制作の仕事が、大きく減少しました。
困難な状況に置かれたのは、私たちだけではありませんでした。これまで映像制作をご依頼いただいたクライアントも、同じように仕事の進め方を変えざるを得なくなっていたのです。
過去に制作した映像を、インターネットで販売・配信したい
特に、セミナーや講座を仕事にされていた講師の方々などは、人を集めて開催する活動が難しくなりました。そこで、それまでに撮影・編集した映像を、インターネットで販売したり配信したりする方法を模索する方が出てきました。
映像というコンテンツは、すでに手元にあります。しかし、配信するには、ホームページや商品を案内するランディングページ、配信サービス、購入者に届けるための仕組みが必要です。
こうしたITツールに慣れていない方にとっては、何を選び、どのように設定し、運用すればよいのか、一つひとつが大きな負担になります。
私たちも、ツールの説明や相談だけでなく、実際の設定・構築・運用などをお手伝いしました。その結果、販売・配信を始められた方もいれば、思うように進められなかった方もいました。
ITに不慣れな方をサポートすることには、想像以上に多くの時間と労力が必要でした。仕組みを作るだけでなく、それを使いこなせるように支えることの難しさを、改めて感じる出来事でした。
IT環境を使いこなせるかどうかが、仕事の可能性を左右する
人と会うことが難しくなり、対面で行っていた活動をインターネット上に移さなければならなくなった方々。必要なコンテンツや専門知識を持っているのに、ITツールを十分に活用できず、思うように事業を進められない方々。
そうしたクライアントと向き合う中で、2010年から2012年頃に出会った経営者たちの姿と、当時の気づきが、重なりました。
事業を成長させていた経営者のそばには、IT環境を支える専門家がいました。一方、当時、目の前で困っている事業者の多くには、必要なときにITのことを相談し、実際の対応を任せられる人が身近にいませんでした。
ITを使わなければ仕事を進められない時代だからこそ、ITを支える人の存在が必要なのではないか?
そして、ITに詳しくないことで、事業者が持つ技術やサービス、経験を十分に活かせなくなる状況を、少しでも減らしたい。そうした考えが、これまでの経験を通じて、よりはっきりしていきました。
同じ頃、ITサポートデスクも広がっていった
2020年頃には、映像を納品したクライアントへの支援とは別に、ITサポートを求める事業者も増えていきました。
既存のクライアントからの紹介や新たなお問い合わせを通じて、継続的なITサポートの仕事が広がり、映像制作の売上が大きく減少する一方で、ITサポート、つまりITサポートデスクの事業が、主要な収益源になっていきました。
私たちは、このとき初めてITサポートを始めたわけではありません。以前から取り組み続け、必要性を感じていた仕事が、事業の中で大きな役割を持つようになっていったのです。
2021年以降ITの課題だけでなく、クライアントの仕事そのものを理解する
その後、従来からサポートをさせていただいていたクライアントへの支援が深まり、以前からつながりはあっても、お取引のなかった事業者へのITサポートも、同時に始まりました。
仕事を通じて分かってきたのは、表面に見えているITの困りごとが、必ずしも課題のすべてではないということです。たとえば、社内でデータを共有する方法を改善しようと、新しいITツールを導入しても解決するとは限りません。
誰が、どのような仕事で、どんな手順でデータを扱っているのか?なぜ現在の方法が使われているのか?そうした背景を理解しなければ、技術的には優れた仕組みでも、実際の業務の中では使い続けられないことが、少なくありません。
また、クライアント自身が普段は課題として意識していなかったIT環境や仕事の進め方の中に、改善できる部分が見つかることもありました。
個別のトラブルを解決するだけでなく、クライアントの事業や仕事の流れを理解したうえで、必要なIT環境を一緒に考えていく。そのような支援が少しずつ広がっていきました。
現在事業のそばで支えるITサポートデスクへ
こうした経験を重ね、2025年から2026年にかけて、sbccはITサポートを事業の中心に置く方針を明確にしました。これまで行ってきた仕事を改めて整理し、相談の受付方法や契約、日常的なサポートの進め方なども、現在進行形で見直しています。
現在は、月額契約による継続的なITサポートを中核としながら、単発のITに関する相談やサポートにも対応しています。
名刺制作、映像制作、ホームページ制作、NPO法人など、さまざまな事業者のIT支援。一見すると異なる仕事のようですが、そこには共通するものがあります。
それは、人と関わり、その人が取り組もうとしている仕事を支えることです。
sbccがITサポートデスクに取り組む理由
ITを支える人が身近にいる環境を、もっと多くの事業者へ
2010年後半から2012年にかけて、私たちは、事業を成長させている経営者のそばにITの専門家がいる姿を見てきました。そして2020年には、ITの知識や環境が十分に整っていないことで、事業の進め方を変えられずに困っている方々とも向き合ってきました。この二つの経験が、私たちの中では、今につながっています。
ITを円滑に使い続けられる環境があること。そして、必要なときに、専門家のサポートを受けられること。それは、事業を進めるうえで大切な支えの一つです。
しかし、個人事業主や小規模事業者が、専任のIT担当者を雇用することは、決して簡単なことではありません。だからこそ、ITの専門家を雇用しなくても、身近な相談相手として、必要な支援を受けられるようにしたい。そして、代わりにITの環境を維持し続けたい。私たちは、その役割をITサポートデスクという形で担いたいと考えています。
ITのことに追われず、本来の仕事に向き合ってほしい
経営者や事業者には、それぞれ本来取り組むべき仕事があります。クライアントと向き合うこと、商品やサービスを作ること、磨き続けること、新しいビジネスを考えること。ところが、メールやホームページのトラブル、各種ウェブアプリケーションのトラブル、新しいウェブサービスの使い方を身につけるまでの時間や、パソコンの管理、周辺機器の管理や設定などに時間を取られ、本来その経営者や事業者にしかできない仕事が後回しになってしまうことが少なくありません。
ITのことをすべて自分で解決しなくてもよい。必要なときに相談でき、そして対応を任せられる人がいる。その安心があれば、事業者は自分の得意な仕事や自分がするべき仕事に、多くの時間を注げるはずです。
私たちが目指しているのは、単にITの課題を解決することだけではありません。クライアントが持つ技術や経験、サービスを、本来の仕事の中で十分に活かせるように支えることです。
sbccが仕事で大切にしていること
難しいことを、分かりやすく伝える
ITの仕事では、専門的な用語や仕組みが数多く登場します。しかし、クライアントが知りたいのは、必ずしも技術の細かな仕組みではありません。
- 何が起きているのか?
- どのような対応が必要なのか?
- なぜその作業が必要で、どこまで対応できるのか?
- どのくらいの費用がかかるのか?
そうしたことを、クライアントが理解できる言葉で説明することを大切にしています。
クライアントの仕事に合う方法を、一緒に考える
新しいITツールを導入すれば、必ず仕事が便利になるわけではありません。使う人の習慣、仕事の進め方、予算、必要な機能によって、適した方法は異なります。
今ある仕組みを活かした方がよい場合もあれば、新しい環境を作った方がよい場合もあります。最新の技術を一方的に押しつけるのではなく、事業の状況やご希望を伺いながら、必要なことを一緒に考えていきます。
また、作業の内容や範囲、必要な費用についても、お互いの認識がずれないよう、丁寧に説明することを心がけています。
ITの仕事を、前向きに楽しむ
ホームページの更新、サーバーの構築、ネットワークの設定、各種ITツールの設定、パソコンのメンテナンスなどは、人によっては負担やストレスに感じる仕事かもしれません。一方で、私たちは、仕組みを調べ、原因を考え、必要な設定や改善に取り組むこと自体に面白さを感じてきました。
クライアントから、難しいことを分かりやすく説明してくれて助かる。そんなに楽しそうにパソコンと向き合っている人を、今まで見たことがない、と言っていただいた経験もあります。
クライアントにとって負担の大きいITの仕事を、私たちの経験や技術を活かして引き受けること。それも、この仕事を続ける理由の一つです。
これからも、事業のそばで支えるために
振り返ってみると、sbccのこれまでの取り組みは、人とのつながりの中で生まれ、少しずつ形を変えてきました。最初は、目の前で困っている人のITの課題を解決することでした。
その後、名刺や映像、ホームページなどの制作、そしてNPO法人でのボランティア活動を通じて、さまざまな事業者と関わってきました。事業を成長させている経営者のそばにいるITの専門家の存在を知り、IT環境を十分に活用できずに困る事業者の姿も見てきました。そうした経験の積み重ねが、現在のITサポートデスクにつながっています。
ITは、事業者が本来の仕事を進めるための道具です。その道具に振り回されるのではなく、自分の事業のために活かしてほしい。そして、ITのことで困ったときには、気軽に相談できる相手がいてほしい。
事業のそばに、ITを支える人がいる。sbccはこれからも、そのような存在でありたいと考えています。
ITのことでお困りの方へ
メール、ホームページ、各種ITツール、パソコンなど、今起きている問題を解決したい方も、日々のIT環境を見直したい方も、まずは現在の状況をお聞かせください。どちらに当てはまるか分からない場合も、そのままの状況で大丈夫です。